設定

Gnome-RPM は、パッケージのインストールとアンインストール、マニュアル、およびその他の機能に幅広い選択肢を提供します。 [Preferences] ダイアログから Gnome-RPM をカスタマイズすることができます。その場合は、 [Operations] => [Preferences] と選択します。たくさんの [Preferences] ダイアログから選択を行う場合は、オプションのとなりにあるチェックボックスを選択します。

[Behavior] タブでは Gnome-RPM がパッケージをインストール、アンインストール、アップグレードする方法を設定するためのオプションが多数用意されています。[Behavior] タブは次の 5 つのセクションに分かれています。インストール、アップグレード、その他、データベース、およびアーキテクチャ。デフォルトでは、これらのボックスはチェックされていません (「図 7-5」を参照してください。)

図 7-5. [Preferences] の [Behavior] タブ

[Install Options] では、以下の選択項目があります。

[Upgrade Options] では、以下の選択項目があります。

[Other Options] では、以下の選択項目があります。

[Database Options] および [Architecture Options] から使用できる選択により、特に「テスト」インストール (実際のインストールを実行せずにファイルの矛盾をチェックします) を実行するかどうか、または他のオペレーティングシステムやシステムアーキテクチャのためのパッケージを除外するかどうかを決定することができます。

[Package Listing] タブには、パッケージの表示に関するオプションがあります。[View as icons] では、グラフィックによる表示が基本となり、[ リスト表示 ] では、グラフィック表示はないものの、パッケージに関するより詳しい情報が表示されます。

[Install Window] では、 Gnome-RPM がシステム上の新しい RPM を検索できるパスを指定することができます。このダイアログの例については、「図 7-6」 を参照してください。Red Hat Linux CD-ROM をお使いの場合、このパスは

/mnt/cdrom/RedHat/RPMS

または、 Gnome-RPM のデフォルトパスに設定されていた同様のパスとなります。新しい RPM をインターネットからダウンロードしたり、NFS にマウントされた CD-ROM から RPM をインストールする場合は、このパスは異なるものとなります。

図 7-6. インストールウィンドウ

このパスを変更する場合は、使用する RPM に対するフルパスを入力してください。[Apply] または [OK] ボタンを選択すると、このパスが保存され、今後のセッションのデフォルトパスになります。[Browse…] ボタンを選択し、[RPMPath] ウィンドウのなかを目で確認しながらナビゲートすることにより、デフォルトパスを決定することもできます。

インストールパスを変更し、ダイアログボックスを閉じれば、[Install] ボタンにより新しい場所で使用できるパッケージを見ることができます。

(RPM のパスがプリファレンスのデフォルトパスと一致しない場合は、ブラウザウィンドウが表示されるので、そこで新しい RPM の正しいパスを選択することができます。)

[Package Colors] の下には、パッケージのカラーコードが表示されます。古いパッケージのデフォルト設定はグレーです。現在のパッケージはグリーン、インストールされているものより新しいパッケージはブルーです。これらのカラー値はユーザのニーズに合わせてカスタマイズすることができます。

RPM ディレクトリには、 Gnome-RPM がパッケージを検索するデフォルトロケーションのリストが含まれます。

[Network] では、HTTP および FTP 転送で使用するプロキシはもとより、ユーザ名とパスワード名を指定することができます (「図 7-7」を参照してください。(ただし、パスワードは安全な状態で保存されないことに注意してください。

[Cache expire] ウィンドウでは、rpmfind データベースからのデータが古いデータと特定されるまでの期間を設定することができます。

図 7-7. ネットワークの設定

[Rpmfind] および [Distributions] には、Web 検索機能に相当する設定とオプションがあります。

Rpmfind システムは Daniel Veillard によって開発されたもので、これによりユーザはインターネット上で名前、サマリ、アーキテクチャなどによりパッケージを検索することができます (「図 7-8」を参照してください(。その場合、ユーザはシステムにもっとも適したパッケージをダウンロードして、インストールすることができます。Rpmfind の詳細については、http://rpmfind.net/ を参照してください。

図 7-8. Rpmfind ウィンドウ

[Metadata server] では、サーバを検索に使用することができます。[Download dir:] に入力することで、ファイルのダウンロード先を指定することができます。

ベンダー、ディストリビューション名、ソースの検索か、最新ファイルの検索かを指定することもできます。

図 7-9. [Preferences] の [Distribution Settings]

[Distribution Settings] では、 Rpmfind が返す選択のなかから最も適したパッケージのほか、使用するミラーを選択するためのオプションを設定することができます。選択に指定するレーティングが高ければ高いほど (「図 7-9」で示すように、(その選択の優先順位が高くなり、「 -1 」にような低いレーティングを設定すると、パッケージを推奨しない指定をすることになります。