Jobs 組込みコマンド

Jobs 組込みコマンドはシェルが有しているジョブを表示します。

構文

説明

Jobs コマンドはシェルが現在有しているジョブの名前や状態を表示します。

標準では各ジョブについて以下の情報を一行ずつ表示します。

  1. ジョブ番号
  2. 現在のジョブ・前のジョブを示す記号 (+ または -)
  3. 状態
  4. コマンド名

-l (--verbose) オプションを指定しているときは、ジョブを構成しているパイプラインの要素ごとにプロセス ID と状態とコマンド名を表示します。

-p (--pgid-only) オプションを指定しているときは、ジョブのプロセスグループ ID だけを表示します。

オプション

-l, --verbose
ジョブを構成しているパイプラインの要素ごとにプロセス ID と状態とコマンド名を表示します。
-n, --new
状態が変化してからまだ一度も表示していないジョブだけを表示します。
-p, --pgid-only
ジョブのプロセスグループ ID だけを表示します。
-r, --running-only
実行中のジョブだけを表示します。
-s, --stopped-only
停止中のジョブだけを表示します。

オペランド

ジョブ
表示するジョブのジョブ ID です。一つも指定しない場合は全てのジョブを表示します。

終了ステータス

エラーがない限り jobs コマンドの終了ステータスは 0 です。

補足

Jobs コマンドは準特殊組込みコマンドです。

POSIX で規定されているオプションは -l-p だけです。従って POSIX 準拠モードではこれ以外のオプションは使えません。また POSIX 準拠モードでは、-l オプション指定時、プロセスごとではなくジョブごとに状態を表示します。

Yash では、ジョブのプロセスグループ ID はジョブを構成するパイプラインの最初のコマンドのプロセス ID に一致します。