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Quickstart for LOADLIN-1.5
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LOADLIN のバージョン 1.5 は(それ以前のバージョンとは異なり)、たいてい
特別の設定は不要で、ALPHA テスターからは十分安定している、と報告されて
います。だから、必要なものは、
LOADLIN.EXE,
LOADLINX.EXE (LOADLIN.EXE の preprocessor で、入力されたパラメータを処理
し LOADLIN.EXE を実行します)
これらのファイルを DOS のパーティション(例えば C:\LOADLIN)にコピーしま
す。2 つのファイルは同じディレクトリに置いてください。さもないと
LOADLINX が LOADLIN を見つけられません。
Linux を起動するためには"/vmlinuz" や "/usr/src/zImage" などの圧縮され
たカーネルイメージが必要です。Slackware では、あなたが手に入れた ftp
サイトの ..../slackware/kernels のディレクトリに(bare, scsi, modern 等
の)多くのカーネルが用意されています。
カーネルイメージも DOS パーティション(例えば C:\)にコピーします。
dos プロンプトから起動するには:
1. Linux のパーティション(ext2, minix, ...)をルートディレクトリとし
てマウントするには、
loadlin c:\vmlinuz root=/dev/hdb2 ro
==
2. UMSDOS ファイルシステムをルートディレクトリにするには、
loadlin c:\vmlinuz root=/dev/hda1 rw
==
or
loadlinX c:\vmlinuz root=c: rw
とします。
3. SlackWare がインストールされた A ドライブ にあるルートフロッピー
からブートしてカーネルイメージはハードディスク上にある場合、
loadlinX c:bare root=a: rw ramdisk=1440,no
SlackWare がインストールされたルートフロッピーが B ドライブにあり、
カーネルイメージの入った DOS フロッピーが A ドライブにある場合、
loadlinX a:scsi root=b: rw ramdisk=1440,no
SlackWare がインストールされたルートフロッピーが A ドライブ、カー
ネルイメージの入った DOS フロッピー*も* A ドライブにある場合、
loadlinX a:modern root=a: rw ramdisk=1440
(LOADLIN はカーネルをロード後、フロッピーを交換するように示します)
注記:どのルートパーティションを使うかは知っておく必要があります。上の
/dev/xxx とか C: は、あくまで例に過ぎません。
もしうまく行かなかった場合、MANUAL.TXT を読んでください。
この文書は、特に Slackware のユーザーのために、SlackWare 2.0.0 に附属
のPatrick Volkerding が書いた LODLIN14.TXT を修正して添付したものです。
多分、Pat 自身も文書を LOADLIN-1.5 用にバージョンアップするでしょうか
ら、新しいLODLIN15.TXT は "-----" 以下に付けておきます。
注意してほしいことは、公式の LOADLIN は *.TGZ 形式になっていますが、
Pat's のものは*.ZIP になっていることです。ですから、すでに Slackware
2.0.0 をインストールしている場合、手順のうち "unzip ... pkunzip
loadlin15.zip" の部分は飛ばし、(Linux のもとで) tar を使って
LOADLIN-1.5 をインストールできます。
mount -t msdos /dev/hda1 /mnt
cd /mnt
mkdir loadlin
cd loadlin
tar -xzvf lodlin15.tgz
Hans Lermen(訳注:loadin の作者)
elserv.ffm.fgan.de
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これは Linux を MS-DOS から起動するためのユーティリティです。LILO を使っ
て起動するのに取って替り得るもので、初心者には LILO よりもずっと安全で
しょう。LILO では不可能な UMSDOS からの起動も難なくこなします。
Loadlin を使うためにはまず Linux をインストールする必要があります。
「LILO のインストール」はスキップしますが、「システム設定」の最初にた
ずねられる bootdisk は作成しておきましょう。システムを起動し、
kernel(/vmlinuz)を DOSのパーティションにコピーします。Linux をインストー
ルすればどこかにDOS のパーティションがマウントされていることでしょう。
もしマウントされていなれば、以下のようにして手動でマウントします。
mount /dev/hda1 /mnt -t msdos
どのパーティションが DOS のパーティションかは 'fdisk -l' で確認できま
す。
次に、カーネルを DOS のパーティション上にコピーします。
cp /vmlinuz /mnt/vmlinuz
DOS を起動して、lodlin15.zip を unzip します。
unzip -d lodlin15.zip
or: pkunzip -d lodlin15.zip
そして、C:\LOADLIN(あるいはあなたの決めた場所) にあるドキュメントを読
みます。それらは loadlin の作者自身が書いているので、私がどうこう言う
よりも有益でしょう :^)
ここまで来れば loadlin.exe を使って Linux パーティションを起動するのは、
loadlin c:\vmlinuz root=/dev/hdb3 ro
とするだけです。
もし UMSDOS を使っていれば、このようにします:
loadlinx c:\vmlinuz root=c: rw
繰りかえしますが、全てのオプションに対する詳細については LOADLIN 附属
のドキュメントを見てください。それらには、私が見たなかでは最も完璧な起
動時にカーネルに渡されるオプションのリストも入っています :^)
それでは、Good luck
---
Patrick Volkerding (訳注:Slackware の作者です)
volkerdi@mhd1.moorhead.msus.edu
日本語訳:小島 三弘
kojima@komae.denken.or.jp
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