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                 THE LINUX PARTITION-RESCUE MINI-HOWTO 日本語版
                                       
Rolf Klausen, <rolfk@romsdal.vgs.no> 著
   Version 1.2, 13 Jan 1998
   
   
[日本語訳: 中野 正剛 <sx3m-nkn@asahi-net.or.jp>
  ver. 1.2-j1.0 March 23, 1998]
     _________________________________________________________________
   
   この mini-HOWTO 文書は、M$-DOG [訳注: 原文のまま。スペルミスではない
   ので念のため] に Linux パーティションを消されてしまったあなたのために
   その復旧方法について書いたものです。
     _________________________________________________________________
   
   
   
1. まえがき

     * 1.1 権利の放棄について
     * 1.2 法律に関する事項
     * 1.3 この mini-HOWTO の履歴
       
   
2. 事前の準備と必要なもの

     * 2.1 必要なもの
     * 2.2 前提条件
   
   
3. さあ、パーティションを取り戻しましょう!

     * 3.1 各種パーティション操作プログラムを使ってパーティションを
           復旧させる

           * 3.1.1 Partition Magic を使って復旧させる
           * 3.1.2 Linux Fdisk を使って復旧させる
           * 3.1.3 その他のプログラムを使って復旧させる

     * 3.2 パーティションタイプを Linux ネイティブに変える
     * 3.3 最後の仕上げ
   
   
4. 作成・協力者

     * 4.1 作者
     * 4.2 謝辞

       
     _________________________________________________________________
   
   
   
   
   
                               1. まえがき
                                       
   
   
   僕は、自分のコンピュータに Linux をインストールしています。もう 1年以
   上も使っていて思うのが、これはこれまで作られた OS の中でベストのもの
   だということです。僕はコンピュータに M$-DOG と Windows NT 4.0 もイン
   ストールしています。僕が M$-DOG を使う理由は簡単で、かつて Larz 
   Wirzenius が書いたように、「MS-DOS - そいつと生きていくなんてとてもで
   きないし、そいつ無しで生きていくことなんてできやしない」それだけのこ
   とです。

   まあ、それは置いておいて、本題にいきましょう。僕は (HDDに) 2つの DOS
   パーティションを作っていて、ひとつはプライマリ・パーティション
   (Primary Partition = 基本区画) に、もうひとつは論理ドライブ [訳注: 厳
   密には、ここはエクステンデッド・パーティション (Extended Partition = 
   拡張区画)となるべきで、「その中に1つの論理ドライブを設定している」と
   いった表現が正しいですね] に設定しています。 (この文書はパーティショ
   ン (区画、領域) という言葉の意味を知っていることが前提になっています。
   もしご存じなければ Partition mini-HOWTO を読んでおいてください。
   Partition mini-HOWTO は、sunsite.unc.edu のサイトに置かれていますし、
   たぶん他の多くのサイトにも置いてあると思います。[訳注: すでに JF に日
   本語版が存在します])

   パーティションは、それぞれ 500MB づつとっています。(僕の持っているデ
   ィスクは 3.2 GB と 1.2 GB がそれぞれ1つづつです :) [訳注: にこにこマ
   ーク]。 Linuxは 1200MB のパーティションにインストールしてあります。
   未使用のエリアが 800MB ほどありますが、ここはまだ何に使うか決めていま
   せん。以前、(もっと大きなゲームや何かのために) DOS のスペースがもっと
   欲しくなったときのことが気になったことがありました。そのころ僕は DOS 
   が、はたしていくつの論理ドライブを使うことができるのかということを良
   く知りませんでした。なぜなのはわからないのですが、僕は DOS が使うこと
   ができるのは、(プライマリ DOS パーティションの他には) たった1つなのだ
   と思い込んでしまったのです。そこで、僕は DOS がもっと多くの論理ドライ
   ブをアクセスできるのかどうか確認してやろうと思い立ちました。DOS で 
   FDISK を起動し、「論理 DOS ドライブ」を作成しました。うまくいきまし
   た。100MB の大きさのドライブを1つ作成し、フォーマットしました。作成さ
   れたドライブは何の問題もなく使用できました。問題なし! 僕は思いました。
   ところがそのあと僕はとんでもないことを知るのです!確認が終わったので
   必要のなくなったドライブを消すことにしました。再び DOS の FDISK を使
   って、メニューの中の「領域または論理 DOS ドライブを削除」 (とか何とか
   書いてある項目) を選択して、ドライブの選択ではドライブ E を指定しまし
   た。ボリュームラベルの入力のところでは、何も設定していなかったので 
   ENTER のみを押しました。FDISK は、パーティションは正常に削除されたと
   言ってきました。次にマシンをリブートしました。ところで、僕はシステム
   コマンダー (System Commander) というプログラムを使っています。これは
   素晴らしいプログラムで(OS/2 のブートマネージャーのような)ナイスなメ
   ニューが、しかもアイコン付きで表示されます。そして他にもたくさんのす
   ぐれた機能がついています。[訳注: システムコマンダーとは、本文中にもあ
   るように複数のパーティションにインストールされた OS を、立ち上げ時に
   メニュー形式で選択してブートさせることのできるユーティリティー 
   (製品) です。基本的には LILO や Boot Manager と同様な機能のもの] こい
   つは新しく OS がインストールや削除されたりしたことを自動的に検出して
   くれたりメニューから取り除いたりしてくれます。ところで、マシンをリブ
   ートしてみたことろ、Linux がメニューのどこにも見当たりません! DOS を
   立ちあげて、e: と打ち込んでみました。なんとドライブがまだそこにあった
   のです! 僕は FDISK を起動しました。パーティションの情報を見てみると、
   E ドライブはまだそこにありました。そして、僕の「かつて」 LInux パーテ
   ィション「だった」ところは、ただの空きスペースとして表示されているで
   はないですか! ショック! とんでもないことになった! 体から汗が出てきて
   体が震え出しました! どうすりゃいいんだ! 何から何までインストールし直
   しなんてできやしない。何とかして全部元に戻さないと。そ、そうだ。あれ
   だ! あぁ、神様(信じちゃいないけど)、あれが! 僕はたくさんの役に立つ
   情報とプログラムをそのパーティションに入れてあったのです。あなたもそ
   んな経験をしたことはありませんか? 恐れないで! ここに解決策があるので
   す! あとほんの少し読んでください!

   あ、ところで、僕はノルウェーに住んでいるのですが、そういうわけで僕の
   英語はあまりうまくないかもしれません。でも何とか理解してもらえること
   を願っています。 :-) 

   [訳注: 変な日本語があったら、それは全くもって原文のせいなどではなく
   完全に訳者の責任です。:-)]

   
1.1   権利の放棄について

   [訳注1: 以下、著作権に関する部分は極力原文も併記します。また内容に関
   しては原文が優先します]

   [訳注2: 日本語版に関する著作権上の扱いについては、原著書および JF で
   定められているものに準じます。再配布等についても訳者に連絡する義務は
   ありません。ただし、未公開の最新日本語版が実は隠されていたりする可能
   性がありますので、ご連絡をいただければベターかと存じます。]

   この mini-HOWTO は Rolf Klausen が著作権を持っています。この文書を
   (たいていのことは)好きにしていただいてかまいません。ただし、必ず僕
   の名前は残しておいてください。僕が単に望んでいるのは、この文書が 
   Linux コミュニティーの人々の役に立つことです。ただし、この先の 1.2 章
   については読んでおいてください。

   [訳注: 以下原文]

   This mini-HOWTO is Copyright (C) 1997 Rolf Klausen. All rights
   reserved. You may do (almost) whatever you want with it. I don't care.
   Just be sure to keep my name intact. I just hope it becomes useful for
   any person in the Linux community. But please read section 1.2 below.
                                       
   
     _________________________________________________________________
   

                                    重要!!!!

   この HOWTO によってもたらされる、コンピュータに対するいかなるダメージ
   に関しても私は責任を持ちません。もし、何らかのダメージを被った場合、
   それは「あなたの責任」であって「私の責任ではありません!」。パーティシ
   ョンを操作する場合は、細心の注意を払ってください。決して手順を間違え
   ないようにしてください。致命的な結果になる恐れがあります。重要なデー
   タは全てバックアップをとって、すべての作業は手順を確認をしながら行う
   ようにしてください。ここで述べていることは私のコンピュータではうまく
   いきましたが、あなたのコンピュータではうまくいくかもしれないし、いか
   ないかもしれません。しかしながら、保障することはできませんが、誰の環
   境でもうまく行くはずです。これが最後の警告です。
   「重要なデータはバックアップをとっておくこと!」
   手短に言うとこういうことです。「あなたの責任において行うこと!」

     _________________________________________________________________
   
   
   
   
   
                            1.2  法律に関する事項
                                       
   
   
   [訳注: この章についても原文を併記します。内容に関しては原文が優先しま
   す。]

   特に記載の無い場合、Linux HOWTO 文書はそれぞれの作者に著作権がありま
   す。Linux HOWTO 文書に対して、全文であろうとその一部であろうと複製、
   配布はしていただいてかまいません。また、その媒体も物理的なものでも電
   子的なものでもその種類は問いません。ただし、その場合は、必ずすべての
   写しに著作権を表示するようにしてください。営利的な目的に伴う再配布は
   していただいてかまいません。むしろ使用されることを歓迎します。ただし、
   その場合、各文書の作者には連絡するようにしてください。

   Linux HOWTO に対する全ての翻訳、派生(応用)、まとめるといった作業に
   対しても上記の著作権に関する注意が当てはまります。また、HOWTO を基に
   作成したものに対し、その配布についてさらなる制限をもうけるべきではあ
   りません。なお、特定の条件下では、上記の規則に対する例外が認められま
   す。その場合は下記の Linux HOWTO コーディネーターに連絡をとってくだ
   さい。

   手短に言うと、私たちはこの情報を可能な限りの手段で広く普及させること
   を望んでいます。しかし、この HOWTO 文書の著作権に関しては、それを保
   持したいと望んでいます。そして、これらの HOWTO が再配布される際には
   お知らせいただければと考えております。

   ご質問等ありましたら、Linux HOWTO コーディネータの Greg Hankins に
   email (gregh@sunsite.unc.edu) もしくは電話 +1 404 853 9989 にて連絡
   をとってください。
   
   [訳注: 以下原文]

   Unless otherwise stated, Linux HOWTO documents are copyrighted by
   their respective authors. Linux HOWTO documents may be reproduced and
   distributed in whole or in part, in any medium physical or electronic,
   as long as this copyright notice is retained on all copies. Commercial
   redistribution is allowed and encouraged; however, the author would
   like to be notified of any such distributions.
   
   All translations, derivative works, or aggregate works incorporating
   Linux HOWTO documents must be covered under this copyright notice.
   That is, you may not produce a derivative work from a HOWTO and impose
   additional restrictions on its distribution. Exceptions to these rules
   may be granted under certain conditions; please contact the Linux
   HOWTO coordinator at the address given below.
   
   In short, we wish to promote dissemination of this information through
   as many channels as possible. However, we do wish to retain copyright
   on the HOWTO documents, and would like to be notified of any plans to
   redistribute the HOWTOs.
   
   If you have any questions, please contact Greg Hankins, the Linux
   HOWTO coordinator, at gregh@sunsite.unc.edu via email, or at +1 404
   853 9989.
   


                          1.3  この mini-HOWTO の履歴



   v1.0: 初版。作成日: 1997/9/23。公開した日付は覚えていません。

   v1.1: スペルの間違いと不正確な部分の訂正。HTML に変換。
         公開日: 1997/10/22。

   v1.2: Partition Magic がシェアウェアでないことを明記し、Linux Fdisk 
         を用いてパーティションの復活をさせる方法を書いた章を追加。スペル
         ミスをいくつか訂正し、構成を少し変更。文書の履歴を追加。
         公開日: 1998/1/14

     _________________________________________________________________
   
   
   
                         2. 事前の準備と必要なもの
                                       
   
   
2.1  必要なもの

   
   
    さて、Linux のパーティションが MS-DOG に消されてしまったんでしたね?
    ここに書いてあるのが Linux を死の淵から引き戻してくるのに必要な方法
    です。

     * そのマシン上で DOS の動作する環境。できればハードディスクがよいで
       す。フロッピーでもいけるとは思いますが、僕はやったことはありませ
       ん。[訳注: Linux fdisk を使用する方法では、これは必要ありません。
       前の版では Partition Magic を使用する方法しか紹介されていなかった
       ので、改版の際の修正もれでしょう]

     * Partition Magic という DOS プログラム。これは決して「フリーウェア
       ではありません」。また、Partition Magic 以外でも、Linux fdisk や
       cfdisk といったパーティションテーブルを操作するプログラムがあれば、
       それらを使って復活させることが可能です。[訳注: Linux fdisk は標準
       で入っているツールなので、少なくともインストール用のフロッピーが
       あれば、この条件(と次の条件)は必ず満たしているはずですね]

     * 僕の場合は Slackware を使っているので、Linux ブートフロッピーとル
       ートフロッピー。[訳注: Slackware 以外のディストリビューションを使
       用している場合は、それぞれ該当するフロッピーに読みかえてください]
       ルートフロッピーには Linux fdisk が入っている必要があります。ま
       た、Linux fdisk が入っていれば Partition Magic は必要ありません。
   
   
   
2.2  前提条件



     * ... あなたの Linux パーティションを M$-DOG に (事故で?) 消されて
           しまった。
     * ... 消されて以降、パーティションテーブルは全くいじっていない。
     * ... 2.1 章に書かれている必要な条件をすべて満たしている。

   もしこれに当てはまるなら、パーティションの復旧に成功する確率は非常に高
   いといえましょう!
   
   
     _________________________________________________________________
   
   
   
                   3. さあ、パーティションを取り戻しましょう!


   オーケー! それではとりかかる準備をしましょう… コーヒーのカップを手にと
   って、リラックス。大丈夫、うまくいくはずです :)
   ここに書いてあるとおりにやっていきましょう。
   
   
   
3.1 各種パーティション操作プログラムを使ってパーティションを復旧させる


3.1.1   Partition Magic で復旧させる


   [訳注: Partition Magic は、米 PowerQuest社 (http://www.powerquest.com/)
   が販売しているユーティリティーです。詳細は web でどうぞ。日本語のペー
   ジもあります]

   このプログラムを立ち上げます。Win95 に似た雰囲気のユーザーインターフェ
   ースが現れます。使うのはとても簡単です。もし windoze 95 [訳注: 原文の
   まま :-)] を使ったことがあれば使えると思います。OK ボタンを押してくだ
   さい。ディスクの状態がグラフィックで現われます。異なるパーティションや
   ファイルシステムは異なる色であらわされます。僕の場合は、DOS 基本パーテ
   ィションを1つ作ってあります。あなたもこれと同じだと仮定して話を進めま
   す。論理ドライブの1つは Linux の入っているパーティションです。いや、か
   つて入っていた、というべきでしょう。今は、「空きスペース」を示す灰色に
   なってしまっています。その右か左の部分に小さな論理ドライブがあるかと思
   います。そこは Linux のスワップパーティションです。さあ、カーソルをそ
   の空きスペースに持っていって右ボタンをクリックし、メニューから "create"
   を選んでください。このプログラムがどんなふうに動くかはわかるでしょう。
   前に述べたように、使い方はとても簡単です。Create partition (パーティシ
   ョンの作成) ダイアログが現れたら、"FAT" となっている部分を 
   "Unformatted" に選択し直してください。このダイアログでは、"FAT","HPFS",
   "Unformatted" の中から好きなものを選択できるようにはなっていますが、
   ここで FAT や HPFS を選択してしまうと、そのパーティションには FAT もし
   くはHPFS が作成されてしまい、Linux のファイルシステムは破壊されてしまい
   ます。必ず正しい値を選択するようにしてください。次に OK を選択しましょ
   う。パーティションが作成されるはずです。でも、まだパーティションの種類
   が DOS FAT16 に設定されてしまっています。(パーティションテーブルの中で
   は、各パーティションはそれらがどの OS で使用されるのかを表わす(通常16進
   であらわされる) マークがつけられています) 次は、何をしたらいいんでしょ
   う。そう、3.2 章に進むんです :)
   
   
   
3.1.2   Linux fdisk で復旧させる


   ブートフロッピーとルートフロッピーを用意してください。フロッピーから 
   Linux をブートし、fdisk を起動します(操作法の詳細は、3.2章を参照してく
   ださい)。 p と打ち込んで (p の 1文字だけですよ)、 ENTER キーを押してく
   ださい。パーティションテーブルの一覧が表示されるはずです。Start および
   End の数字から、失われてしまったパーティションがどこだったのか見つけ出
   してください。どのパーティションも前のパーティションのすぐ次に存在して
   いるはずです。たとえば、あるパーティションが 500 シリンダー目で終わっ
   ていれば、次のパーティションは 501 シリンダー目から始まっているはずで
   す。パーティションの間に大きく間があいている部分があれば、そこが Linux
   のパーティションのある(あったというべきでしょうか)ところです。もし、
   パーティション番号がわかっているなら、Linux パーティションがどこにあっ
   たのかもわかります。n を押して、ENTER キーを押してください。そこが論理
   パーティションだったのであれば、l (える)を押します。基本パーティション
   だったのであれば、 p (ぴー)を押します。復活させるパーティションのシリ
   ンダ番号を入力します。具体的には一つ前のパーティションの最後 + 1 にな
   ります。言い方を変えると、fdisk の入力画面で入力可能な数字の範囲が表示
   されますが、通常はここに表示されている中で一番小さなものを入力するとい
   うことになります。次に、パーティションのサイズを入力します。これも同様
   で、通常は fdisk で表示される数字の範囲で一番大きいものを入力すること
   になります。ここまで終わったら、3.2 章に進みましょう。


3.1.3   他のパーティション操作ツールで復旧させる


   DOS もしくは(ブートおよびルートフロッピーで)Linux をブートしてプログ
   ラムを起動し、3.1.2 章に書いたのと同様の方法で復活させてください。



3.2   パーティションタイプを Linux Native に変更する


   ブートフロッピーとルートフロッピーを用意してください。もちろん手元に用
   意してありますよね。ちなみに、フロッピーを使う代わりに loadlin を使う
   ことも可能です。[訳注: loadlin については他の文書を参照してください。
   マニュアルも JF に日本語訳が存在します] 要は、Linux を立ち上げて Linux
   fdisk が実行できるようになればいいわけです。まず最初にしなければならな
   いのは、login です ;)。シェルプロンプトで fdisk と打ち込んで fdisk を
   立ち上げます。2つ以上のハードディスクをお持ちであれば、fdisk のパラメ
   ータで正しいドライブを指定するようにしてしてください。'p' (p の 1文字
   のみ)を入力して、ENTER を押してください。パーティションテーブルのリス
   トが表示されるはずです。"DOS 16-BIT >= 32M" と表示されている部分が1つ
   あるはずです。Linux パーティションがどれなのかを見つけ出して (サイズ等
   を参考にしてください)、その番号を覚えてください。(たとえば、僕の場合は
   /dev/hda6 なので、6 という番号を覚えればいいわけです :)。次に、't' の
   キーを打ち ENTER を押してください。パーティションタイプ(Linux fdisk 
   では ID と呼ばれています)を変更することができます。(タイプと ID のど
   ちらが正しい呼び方なのでしょうか。僕はタイプという言葉を使っていますが、
   それが正しい言い方なのかは知りません) 次に、あなたが先ほど覚えた番号を
   入力して ENTER を押してください。今度は、16進のコードを入力します。こ
   のコードは、現在選択されているパーティションがどの OS に属しているのか
   を示すものです。83 と入力し、ENTER を押してください。83 は、Linux ネイ
   ティブのパーティションであることを表わします。Linux スワップパーティシ
   ョンを表わすコードは 82 です。ちなみに、パーティションタイプのコードを
   入力する画面で 'L' を入力すると、コードのリストが表示されます。

   これまでのことをすべて間違いなくやり終えたら、あなたのパーティションは
   完全に直っているはずです。そう! 本当です! 僕はこの方法でうまくいきまし
   た。あなたもうまくできるはずです。あとは最後のステップに移るだけです。

   

3.3  最後の仕上げ


   あとは若干の細かい仕上げが残っているだけです。まず最初に行うのは、マシ
   ンをリブートし、あなたがいつもやっているように (LILO 等を使って) Linux
   を立ち上げて、すべてがきちんと動くかどうかをチェックすることです。何か
   おかしい部分があったなら、あなたの手順に間違いがあったのか、僕の復活方
   法があなたのところではうまく適用できなかったということになります :(。
   もし、正常にブートしたならば、おめでとう。成功です。すべての作業は正常
   に行われたのです! fsck を実行してファイルシステムをチェックしてくださ
   い。 (僕のところでは fsck を 1度実行すると 2回チェックするんです。なん
   でなんだろ ;) そうすればすべては元どおりになっているはずです! もし、う
   まくいかなかったとしても僕を責めないでくださいね。前にも述べたように、
   確かに僕のところではうまくいったんです。でも、だからといってあなたのと
   ころでもうまくいくとは限りません。もし、あなたがこの文書に書かれたこと
   をやってパーティションを復活させるのに成功したなら、僕に e-mail を送っ
   てもらえるととてもうれしいです :)。

   
     _________________________________________________________________
   
   
                               4.  作成・協力者


   
4.1 作者


   作者は 1人だけです。それは僕です。


Rolf Klausen
E-mail: rolfk@romsdal.vgs.no
WWW: http://www2.romsdal.vgs.no/~rolfk/

Snail mail: [訳注: (電子メールよりはるかに遅い)通常郵便のこと。
            (Snail=かたつむり)]

Rolf Klausen
Neptunvn. 10
6400 Molde
NORWAY
   
   
   
4.2 謝辞


     * 僕にメールをくれた方々、この mini-HOWTO のいくつもの間違いを訂正
       してくれた方々すべてに。

[日本語版の謝辞: Hiro Sugawaraさん、その他 JF の皆さんに感謝いたします。 ]

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