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Linux で簡単なファックスプリントサーバーをつくるには mini-HOWTO
(faxsr-mini-HOWTO)
著者: Erez Strauss <erez@newplaces.com>
Version 0.002, last update: Sep 24, 1997
本文書は無保証です。御意見は歓迎致します。
この文書は Linux システム上でファックスサーバーを構築する簡単な方法を記
したものです。すでにファックス機を持っていたので、著者にとって関心があっ
たのはファックスを送付することだけでした。世の中にはもっと完璧で、もっと
複雑なファックスシステムがあるのはしょうちしていますが...。
問:
Q1. ファックスプリントサーバーとは何か。
Q2. 構築法
Q3. サーバーの使用法
Q4. 宛先のファックス番号の指定法
Q5. ネット上のほかのUnis 機からサーバーを利用する方法
Q1. ファックスプリントサーバーとは何か。
A1. ファックスプリントサーバーとは一連のプログラム(efax とプリントサーバー
)の組み合わせです。これを利用すれば、印刷するような調子でコンピューター
から簡単にファックスが送れるようになります。
Q2. 構築法
A2. efax をファックスプリントサーバーとして利用するには、若干の問題があ
ります。著者はこのささやかな mini-HOWTO に、この問題を処理するコツを集め
ています。御意見は大歓迎です。erez@newplaces.com にまでお寄せ下さい。以
下には問題点とその解決法を細かな段階に分けて列挙しています。
2.0 efax のパッケージの有無を確認します。RPM を利用するシステムの場合に
は、 'rpm -qv efax'を実行します。
tar.gz 形式になった efax のソースは sunsite (ftp://sunsite.unc.edu
/pub/Linux/apps/serialcomm/fax/efax08.tar.gz です。 rpm 形式のバイ
ナリは ftp://ftp.redhat.com/pub/redhat/redhat-4.2/i386/RedHat/RPMS
/efax-0.8a-3.i386.rpm です。
2.1. efax の文書には、printcap エントリーの最後の : (コロン)が抜けていま
す。
解決法:
/etc/printcap に以下の項目を追加します:
fax:\
:lp=/dev/null:\
:sd=/var/spool/fax:\
:if=/usr/bin/faxlpr:
2.2. ファックスコマンドには、シンボリックリンクではなく、ハードリンクを
張ってください。2.2. ファックスコマンドには、シンボリックリンクではなく、
ハードリンクを張ってください。
ln /usr/bin/fax /usr/bin/faxlpr
2.3. /usr/bin/fax を御使用の環境に応じて編集します。
御使用中のモデムのファックスを設定します
CLASS=2.0
御自分の電話番号を指定します(外国から接続する場合の番号)。
NAME="Your Name"
国際番号を近距離通話時の番号に書き直すスクリプトを指定します。
下の例はイスラエルから発信するときのものです。
TELCVT='sed -e s/+972/0/ -e s/+/00/' # Israel
プログラムの 586 行目には問題があります。cfile= 以下の部分を次のように変
更してください。
cfile=`/usr/bin/tail -1 lock`
cfile=`cat $cfile`
586、587 行の - (マイナス)記号は取り去る必要があります。
0) echo "$l" | mail -s "fax to $num succeeded" $user@$host ;;
*) echo "$l" | mail -s "fax to $num failed " $user@$host ;;
2.4. 次のようにして /var/spool/fax というディレクトリを作成します
mkdir /var/spool/fax
chmod 777 /var/spool/fax
2.5. 作成されたロックファイル (/var/spool/fax/lock)はパーミションが不正
な状態になっています。次の方法でこれを訂正してください。
touch /var/spool/fax/lock ; chmod 644 /var/spool/fax/lock
2.6. efax は /dev/modem というデバイスファイルが実際に存在することを前
提にしています。シンボリックリンクが張ってあるだけでは機能しないのです。
実際にモデムを接続しているデバイスと同じメジャー番号、マイナー番号を持つ
デバイスファイルを以下のようにして作成してください。
ls -lL /dev/modem
rm /dev/modem
mknod /dev/modem c Mj Mi
Cua0 を使っているならMj(major) は 5 、Mi(minor)は 64 です。Cua1 以下なら
Mi が 65 ... となります。以下の例は Cua1 の場合のものです。
mknod /dev/modem c 5 65
2.7. /var/lock ディレクトリのモードを変更します
chmod 1777 /var/lock
Q3. サーバーの使用法
A3.ファックスプリンタを使うときには -P オプションを付け、-J オプションでファ
ックス番号を指定します。下の例を参考にしてください。
lpr -Pfax -J <Fax-Number> [file-names]
あるいは
別のコマンド | lpr -Pfax -J <Fax-Number>
Q4. 宛先のファックス番号の指定法
A4. -J オプションの後に、宛先の番号を置きます。
Q5. ネット上のほかのUnis 機からサーバーを利用する方法
A5. /etc/printcap に以下の項目を加え and クライアント側のLinux 機には
スプールディレクトリ等を追加します。
fax:\
:sd=/var/spool/fax:\
:mx#0:\
:sh:\
:rm=host.domain:\
:rp=fax:
さらに、クライアントのホスト名を サーバー側の/etc/hosts.lpd に書き加えま
す。これを今まで通りに利用してください。
注:
efax がファックス各ページに書き込むヘッタ文字列は、ファックスを送付した
ユーザー名によって変化しません。(can be updated)
連絡先:
Erez Strauss
erez@newplaces.com
http://www.newplaces.com/linux/
http://www.newplaces.com/
日本語版制作: 佐藤亮一 (rsato@ipf.de)
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Ryoichi SATO 佐藤亮一 Stiftstr .36 D-60313 Frankfurt a.M Germany
E-mail : rsato@pif.de
PGP fingerprint = FD AF 12 4F E0 C6 A3 1A AF 27 51 7D 18 08 D1 CA
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