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5. ファイルシステムのマウント

5.1 Linux で UFS ファイルシステムをマウントする

残念ながら,Linux 2.0.xx カーネルの UFS ドライバは FreeBSD をサポートし ていません.FreeBSD の ファイルシステムをマウントしようとしてもエラー メッセージだけが出力されます(実際にはファイルシステムはマウントされて いますが,何もすることができない状態です.)この問題は 新しい Linux カー ネルでは解決されています(バージョン 2.1.87 以降).

Linux 2.0.xx カーネル(xx <= 30)用の別バージョンのドライバを metalab.unc.edu (かつての sunsite.unc.edu です) で入手することができます.これは U2FS と呼ばれるもので,最新バー ジョンは u2fs-0.4.3.tar.gz です.2.0.31 より新しいバージョン用 (2.1.xx 用ではなく 2.0.xx 用です)のU2FS(ufs-0.4.4.tar.gz)は このサイトで入手できます.このサイトには他にも U2FS(と UFS)に 関する情報があります.

それから,U2FS ファイルシステムとBSD ディスクラベルのサポートを有効に して,新しいカーネルを作成します.詳しくは Linux のインストールの章を参照してください. U2FSファイルシステム を使う場合には,UFS ファイルシステムのサ ポートはカーネルから外しても構いません.

新しいカーネルをインストールすれば,以下のコマンドで UFS パーティショ ン(スワップパーティションを除く,FreeBSD の全てのパーティション)をマウ ントすることができるようになります.

mount -t u2fs /dev/hda8 /mnt

バージョン 2.1.87 以降の Linux カーネルを使っている場合には,

mount -t ufs /dev/hda8 /mnt
というコマンドを使います.バージョン 2.1.112 以降の Linux カーネルでは 以下に示すように -o ufstype=44bsd をコマンドに追加しなければなり ません:
mount -t ufs -o ufstype=44bsd /dev/hda8 /mnt

UFS (および U2FS)ドライバは読み込み専用です.つまり,UFS ファイルシステ ムを読むことはできますが,ここに書き込みはできません.Linux カーネルの バージョン 2.1.112 以降では実験的な読み書き可能なドライバが読み込み専 用ドライバに置き換わっています.バージョン 2.1.127 から FreeBSD パーティ ションへの書き込みがサポートされました.

5.2 FreeBSD で ext2fs ファイルシステムをマウントする

FreeBSD で ext2fs ファイルシステムをマウントするには,ext2fs をサポー トしたカーネルを構築しなければなりません.どうやってカーネル再構築を行 うかについては, FreeBSD ハンドブック を参照してください.ext2fs をサポートする には,以下の行を新しいカーネルのカーネルコンフィギュレーションファイル に追加します.

options         "EXT2FS"

新しいカーネルで起動した後,次のコマンドで ext2fs ファイルシステムをマ ウントすることができます.

mount -t ext2fs /dev/wd0s3 /mnt

FreeBSD からは拡張パーティション内の ext2fs ファイルシステムはマウント できない点に注意してください.

2.2.8 以前の FreeBSD にはバグがあるので,これらのバージョンを使ってい る場合には,FreeBSD をシャットダウンする前に全ての ext2fs ファイ ルシステムをアンマウントしなければなりません.ext2fs ファイルシステム をマウントしたままで FreeBSD をシャットダウンすると,FreeBSD は UFS ファ イルシステムの sync を行うことができません.その結果,次回の FreeBSD の起動時にfsckが実行されることになります.このバグは

umount -a -t ext2fs
という行を /etc/rc.shutdown ファイルに追加すれば回避すること ができます.このバグは FreeBSD-3.x ではきっと直されていることでしょう. (誰かこれを確かめていただけませんか?)


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