次のページ 前のページ 目次へ

6. 配線してみましょう

すでに電話会社に配線サービスを申し込んでいる場合は、このセクションを飛ばして " Linux の設定" に進んでください。それではこれから配線のやり方に ついて図解しながら説明していきたいと思います。ただ、あなたの住んでいる地域 とは違った所があるかもしれないことをご承知おきください。また、電話会社から の注意事項や説明書に書かれている内容を遵守してください。もちろんあなたが通信 会社の配線方法に明るいことも前提になります。

第一段階は、電話会社からの回線接続です。その回線でのサービスが開始されたこと とスプリッターと DSL ジャックがあることを確認してください。

6.1 スプリッター/ NID (SNI の設置場所にあります) の配線

スプリッターなしの構成の場合は、読み飛ばしても結構です。

スプリッターは スプリッター本体とネットワーク・インターフェース・ デバイス(NID)と呼ばれる屋外に取り付ける小さな箱の 2 つの部分から構成 されます。電話会社の解説書によるとスプリッターと NID は加入者ネットワーク ・インターフェース(SNI)のあるところに設置されます。普通、電話線がきている 家の外壁にあると思います。電話会社がスプリッターのメンテナンスを行うために いじる必要があるからだと思います。そういうわけで電話会社が触れられる屋外に 設置することが適切なわけです。電話会社からの 2 芯の線をスプリッターの " LINE" 側に接続してください。そうしたら屋内からきている電話用の線を、 "VOICE" 側に、ANT 用を "DATA" につないでください。

チェック・ポイント ここまで行なったら、スプリッターの音声側でダイアル・トーン が聞こえるはずです。 もしだめなら、配線のしかたが悪いか、電話会社側でまだ ADSL サービスを開始 していないかのどちらかです。

6.2 DSL ジャック(コンピュータが設置されている場所で)

コンピュータが置いてあるところで DSL ジャック(RJ11)に接続しましょう( スプリッターの DATA 側に刺してください)。スプリッターのある/なしの それぞれのケースでここが異なるところです。ただし基本的に DSL ジャックに 接続する 2 芯のペア線があることにはかわりありません。線がどちらにいって いるかをチェックしてください。DSL と RJ11 間の配線は電話と ADSL ジャック の配線とは違います。私の場合、赤/緑のペア線(RJ11 ジャックの内側の 2 つの オスピン)が電話で、黄/黒のペア線(RJ11 ジャックの外側の 2 つのオスピン)が ADSL ジャックへ配線しました。

6.3 ANT の設置(コンピュータが設置されている場所で)

ANT の電源コードを刺して、DSL ジャックと ANT 間を 電話線(カテゴリ 3 ケーブル) で接続してください。このケーブルはたいてい電話会社から支給 されます。

チェック・ポイント ここまできたら、ANT が電話会社からの信号 と同期しているかを確認しましょう。ほとんどの ANT は、信号が OK の時に 緑色に光る LED があるはずです。もし同期していなかったら、配線を確認して、 電話会社から信号が送られてきているかを確認してください(電話会社に電話 して、サービスが開始されているかを確認しましょう。ダイアル・トーンが 聞こえたからといって、ADSL のデータ信号がきているとは限らないので注意して ください)。

ここまでたどりついたら、 とうとう Linux を接続する段階にきたことになります。


次のページ 前のページ 目次へ