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6. CD-ROM (Non-SCSI/ATAPI/IDE)

この節では、CD-ROM デバイスに関する起動時引数を すべて紹介します。SCSI や IDE/ATAPI CD-ROM はここには 含まれないことに注意して下さい。この種の CD-ROM に関して は適切な節を参照して下さい。

この種の CD-ROM のほとんどには、あらかじめ読んでおくべき 文書があります。これらは一個所にまとめられています。 linux/Documentation/cdromを参照してください。

6.1 Aztech インターフェース (`aztcd=')

この型のカード用の文法は以下の通りです。


 aztcd=iobase[,magic_number]

magic_number0x79 に指定すると、ドライバーは 未知の版のファームウェアを見つけても無理矢理動作します。 その他の値は無視されます。

6.2 CDU-31A および CDU-33A Sony インターフェース (`cdu31a=')

この CD-ROM インターフェースは Pro Audio Spectrum サウンドカードと、ソニーが供給するインターフェースカード で使われています。文法は以下の通りです。


 cdu31a=iobase,[irq[,is_pas_card]]

IRQ の値として 0 を指定するとドライバに対して (ある種のPAS カードの様に)ハードウェアが割り込みに対応し ていないことを伝えます。カードが割り込みに対応しているならば、 CPU の負荷を減らすためにも割り込みを使うべきです。

"is_pas_card" の部分は Pro Audio Spectrum カードを使用 しているときには "PAS" と指定し、そうでないときには 無指定とします。

6.3 CDU-535 Sony インターフェース (`sonycd535=')

この CD-ROM インターフェースの文法は、 以下の通りです。


 sonycd535=iobase[,irq]

単に IRQ を指定したいだけのときには、I/O ベースの 値を 0 とすることができます。これは、単に IRQ の 値を指定するために便宜上指定しているに過ぎません。

6.4 GoldStar インターフェース (`gscd=')

この CD-ROM インターフェースの文法は、 以下の通りです。


 gscd=iobase

6.5 ISP16 インターフェース (`isp16=')

この CD-ROM インターフェースの文法は、 以下の通りです。


 isp16=[port[,irq[,dma]]][[,]drive_type]

irqdma に 0 を指定すると、割り込みや DMA が使われないことを指定したことになります。 drive_type に使用できる値は noisp16、 Sanyo、 Panasonic、 Sony、Mitsumiです。 noisp16 を指定するとドライバを使用しないように 指定できます。

6.6 Mitsumi 標準インターフェース(`mcd=')

この CD-ROM インターフェースの文法は、 以下の通りです。


 mcd=iobase,[irq[,wait_value]]

ドライブに問題のある人は、ドライバ内部のタイムアウトを wait_value で指定します。この機能はコンパイル時の DEFINE によって実装されていたりしなかったりします。

6.7 Mitsumi XA/マルチセッションインターフェース (`mcdx=')

今のところこの「実験的」なドライバは設定機能は持ってい ますが、引数を実装していません(1.3.15では)。 これは上で説明したのと同じハードウェアのための ドライバですが、より多くの特徴を持っています。

6.8 Optics Storage インターフェース(`optcd=')

このカードのための文法は、以下の通りです。


 optcd=iobase

6.9 Phillips CM206 インターフェース (`cm206=')

このカードのための文法は、以下の通りです。


 cm206=[iobase][,irq]

ドライバは値が 3 から 11 であれば割り込み、 値が 0x3000x370 であれば I/O ポートであると 仮定します。したがって、この二つのどちらか、あるいは 両方を好きな順番で指定します。また、"cm206=auto" に よって、自動検出を指定できます。

6.10 Sanyo インターフェース(`sjcd=')

このカードのための文法は、以下の通りです。


 sjcd=iobase[,irq[,dma_channel]]

6.11 SoundBlaster Pro インターフェース(`sbpcd=')

このカードのための文法は、以下の通りです。


 sbpcd=iobase,type

ここで type は、以下の内のいずれかです(大文字小文字は 区別されます)。文字列 "SoundBlaster"、"LaserMate"、"SPEA"、 I/O ベースは CD-ROM のそれであって、サウンド部のものでは ありません


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