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3. The Cxterm and Hztty

Cxtermはxtermと同じターミナルエミュレーターですが、中国語の入出力の 機能が追加されています。GB、BIG5コードをサポートしています。hzttyと 使うことでHZエンコードされたテキストを読むことができます(chinese newsgroup で共通して使われています)。詳しいインストールについては CXTERM.FAQ(cs.purdue.edu:ftp/pub/ygz) を参照してください。Yongguang Zhang 氏がこの優秀なソフトの作者です。

3.1 cxtermのパッケージとhzttyの入手

cxterm5.0.p3.tar.gzcxtermの最新バージョン5.0です。 このパッケージにcxtermと中国語フォントが入っています。インストールは 簡単です。

<tt/cxterm/5.0.p3.tar.gz    ftp.ifcss.org:/pub/software/x-win/<tt/cxterm/
hztty-2.0.tar.gz       ftp.ifcss.org:/pub/software/unix/convert

3.2 cxtermのインストール

cxtermパッケージの解凍。

# tar -xvzf <tt/cxterm/5.0.p3.tar.gz
cxterm-5.0というディレクトリが作られます。
# cd <tt/cxterm/-5.0
# ./config.sh
システム上の全ユーザー用にcxtermをインストールする場合は、rootになって ``./config.sh''コマンドを実行します。以下のようなメニューが でるのでそれにしたがって設定してください。
-----------------------------------------------------------------------------
    --- BASIC MENU ---
  0. Read COPYRIGHT Notice
  1. Compile, Install, and Configure "<TT/CXTERM/ 5.0" in One Step

    --- OPTION MENU ---
  2. Compile <tt/cxterm/ (not to install)
  3. Install <tt/cxterm/ (after successful compilation in 2)
  4. Install additional Chinese font(s) for your X window
  5. Configure your account for using <tt/cxterm/ (after installation in 3)

  x. Exit
-----------------------------------------------------------------------------
Please choose (0/1/2/3/4/5/x) :
もし全ての過程を処理するならオプション1を選んで下さい。 インストールディレクトリを入力します。著者の場合はcxterm/usr/local/chineseにインストールしました。cxtermパッケージ で使う2つのフォントがあり、13はフォントを自動的に インストールしてくれます。オプション4を選択するとその他の フォントをインストールできます。インストール終了後、cxtermCxterm の実行ディレクトリにパスを通してください。Cシェル、tcshでは
# set path (/usr/local/chinese/bin $path)
またbashでは
# setenv PATH=$PATH:/usr/local/chinese/bin ; export PATH
となります。 CxtermはXウィンドウのリソースを読み込みcxtermを起動する シェルスクリプトです。 GBモードでcxtermを使う場合は
# <Tt/Cxterm/ -gb
とします。またBIG5モードの場合は
# <Tt/Cxterm/ -big5
とします。

3.3 hzttyのインストール

Hzttyは異なるエンコード間の中国語を変換します。 hztty-2.0.tar.gzを展開して、

# tar -xvzf hztty-2.0.tar.gz
# cd hztty-2.0
# make linux
コンパイル後、実行ファイルhzttybinディレクトリに、 manページをmanディレクトリに移動します。
# mv hztty /usr/local/bin
# chmod 555 /usr/local/bin/hztty
# cp hztty.1 /usr/local/man/man1
# chmod 444 /usr/local/man/man1/hztty.1
hzttyの使い方についてはhztty manを参照して下さい。

3.4 cxtermのカラーパッチ

このパッチはcxterm5.0.p3.tar.gzファイルがあったのと 同じディレクトリにあります。ファイル名はcxterm-5.0.p3-color.patch.gz で、ftp.ifcss.org:/pub/software/x-win/cxtermから入手 します。 cxtermのソースにcxtermに関するANSI colorのパッチを当てます。 ここで/tmp/cxterm-5.0のソースツリーに展開されている という前提で話をすすめると、

# cp <tt/cxterm/-5.0.p3-color.patch.gz /tmp
# gzip -d <tt/cxterm/-5.0.p3-color.patch.gz
# patch < <tt/cxterm/-5.0.p3-color.patch
# cd <tt/cxterm/-5.0
# ./config.sh
とします。 color-cxtermはとてもよいものですが、color-cxtermで中国語を入力しようと したときちょっといやなことがありました。cxtermの下のあたりでの入力 がちゃんと再描画してくれないというもので``Ctrl-L''として cxtermの画面全部を再描画する必要がありました。これはおそらくtermcapの 問題でしょう。この症状の解決法がわかるかたはぜひ教えて下さい。

3.5 トラブルシューティング

しばしばcxtermのシェルプロンプトでカット&ペーストがうまく いかないことがあります。tcshは8ビットを落してしまうので ``setenv LANG''を正確に設定する必要があります。そして``stty pass8'' とします。


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