Linux 用の PCMCIA カードサービスは PCMCIA をサポートするためのソフトウェ ア一式です。このパッケージには、アプリケーションプログラムとのインタフェー スとなるカーネルモジュール、それぞれのカードごとのクライアントドライバ、 カードの着脱を監視し、必要に応じてドライバをロードしたり外したりするカー ドマネージャーデーモンが含まれています。「活線挿抜」にも対応しているの で、いつでもカードを着脱することが可能です。
このソフトウェアはまだ開発中のものです。多分バグがあるでしょうし、注意 して使う必要があります。報告していただいたバグは可能な限り修正するつも りですが、報告がないと私はそのバグに気づかないかも知れません。もしこの プログラムを使ってもらえるならば、良いことでも悪いことでもいいですから 経験談を送っていただけますよう希望します。
この文書についての提案や改善点についても是非教えてください
(dhinds@allegro.stanford.edu
まで)。
[訳注:] 翻訳に関することは isle@st.rim.or.jp
ま
でお願いします。
Copyright (c) 1996 David A. Hinds
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PCMCIA カードサービスの最新バージョンは 2.8 のシリーズで、小変更やバグ の修正に応じて 2.8.1, 2.8.2 のようなバージョン付けをしています。
最新バージョンは hyper.stanford.edu
の /pub/pcmcia
ディ
レクトリの pcmcia-cs-2.8.?.tgz
という名前になっています。たいてい、
複数のバージョンが同一のディレクトリに存在していると思います。メジャー
バージョンが違うシリーズ(2.6.x, 2.7.y, 2.8.z)ごとに最新版のみを保存し
ているはずです。メジャー番号が上った(2.x の x が変った)場合、新しいバー
ジョンには未テストの部分がかなり含まれています。そのため、以前のバージョ
ンの最終版も安全のために用意しています。現在の予備のバージョンは 2.7.6
です。どのバージョンを利用するかは御自身で判断してください。
CHAGNGES
ファイルに重要な違いはまとめておいたので参考になると
思います。
[訳注: かっての一次配布元だった
cb-iris.stanford.edu
は閉鎖され、hyper.stanford.edu
に移行しています]
hyper.stanford.edu
は sunsite.unc.edu
の
/pub/Linux/kernel/pcmcia
にミラーされています。また、
tsx-11.mit.edu
の/pub/linux/laptops/pcmcia/drivers
にも
随時主要なリリースをアップロードするつもりです。
PCMCIA ドライバを最初からコンパイルするのが大変なら、Slackware, Red Hat, Caldera, Yggdrasil などの主要な Linux の配布に含まれているコンパ イル済みのドライバを利用することも可能です。
このプログラムはほとんど全ての Linux が動くラップトップ機で使えるはず です。Intel, Cirrus, Vadem, VLSI, Ricoh, Databook といった一般的な PCMCIA コントローラは全てサポートしています。IBM や Toshiba で使われて いる専用コントローラもサポートしています。PCMCIA カードアダプタを持つ デスクトップ機で使っている人もいます。
Hyundai(現代)製のラップトップ機のいくつかが採用している Motorola の 6AHC05GA コントローラはサポートしていません。HP Omnibook 600 で使われ ている専用の PCMCIA コンローラもサポートしていません。
最新版では、さまざまなイーサネットカード用のドライバ、モデムカードやシ
リアルポートカード用のドライバ、いくつかのSCSI アダプタ用のドライバ、
ATA/IDE ドライブカード、ほとんどのSRAM カードといくつかの Flash カード
で使えるドライバが入っています。付属の SUPPORTED.CARDS
ファイルに、
現時点までに少なくとも一つの実際に稼働しているシステムで動いたカードが
全て記載されています。
[訳注:国内で流通しているカードのうち、TDK のイーサネットカード (TDKLan LAK-CD021)用のドライバは Nifty の funix の library でテスト公 開されています。
日本 IBM 製のビデオキャプチャカード(Smart Capture Card)のLinux 用のド
ライバが神戸大学の岡村さん(oka@kobe-u.ac.jp
)によって
開発されており、現在ベータテスト中です。ドライバといくつかのアプリケー
ションは
ftp://ftp.kobe-u.ac.jp/pub/mc/scc/driver/linux/okaoka-0.20.tar.gz
から入手できます。]
リストにないカードが動くかどうかはカードの種類に依存します。ほとんどの モデムカードはこのドライバで動くはずです。ネットワークカードは、サポー トされているカードの OEM 版なら動くかも知れません。その他のタイプのIO カード(GPS, フレームバッファ、サウンドカード等)は誰かが専用のドライバ を書かない限り動かないでしょう。
残念ながら、私がデバイスドライバを書いても誰もお金を払ってくれません。
だから、もしあなたの使いたいカード用のドライバが欲しければ、多分、あな
た自身で何とかしなければならないでしょう。SUPPORTED.CARDS
の中に
は、現在開発が進行中のカードについても触れています 私もできるかぎりの
お手伝いはします。
私は Linux PCMCIA ユーザーのデータベースとメーリング・リストを運営して います。新しい PCMCIA パッケージのリリースに関するアナウンスはこのメー リングリストに流します。メーリングリストに参加したければ、以下の内容を 含むメールを私宛に送ってください。
probe
コマンドが報告する PCMCIA コントローラーの種類/etc/pcmcia/config
のエントリ, insmod
のオプション、など
など
メーリングリストへは WWW 経由で登録するすことも可能です:詳細について
は http://hyper.stanford.edu/~dhinds/pcmcia/pcmcia.html
をご
覧ください。
また、``linux-laptop'' という laptop 機に関する Linux のメーリングリス
トもあります。詳しくは本文に ``help'' と書いたメールを
majordomo@vger.rutgers.edu
まで送ってください。